キャリアアップを目指す看護師に必要な4つの条件

キャリアアップを目指す看護師

人生100までと言われている中、看護師免許を取得した後の人生は長いものです。

自分が思い描く人生像と照らし合わせながら、看護師免許を生かして、目標やライフプランに合った生き方を見つけることができたら良いですね。

先の長い人生で、自分は何を重視し、何を目指して生きていくのか・・・?

家庭を重視する方、プライベートを重視する方など、人生の選択では仕事以外にも「重視するもの・目指すもの」は人それぞれです。
しかしここ数年、キャリアアップを目指す看護師が急増中なんです!
昨今、認定看護師や専門看護師の数が急増していることを見ても、看護師がスペシャリストとしてキャリアアップを目指している様子が伺えます。
また最近では、そのようなスペシャリストだけでなくジェネラリストとして管理職を育成することの必要性も注目されるようになってきました。
今日は、そんなスペシャリスト・ジェネラリストに共通する、キャリアアップを目指すすべての看護師に必要な『4つの条件』について解説します。

キャリアアップのための臨床経験① 内科か外科か?

上を指す女性1

看護学校卒業後、進路を決めるうえでまず最初に「働く場所」や「領域」で選択を迫られます。
例えば場所では、病院や診療所、老人保健施設、在宅などがありますし、領域では、救急、手術室、外科、内科などがありますね。
その中で、今後、キャリアアップを目指す方は、外科と内科、どちらを選べばいいのでしょうか?

・・・答えは簡単。そのどちらも経験しておくことです。

内科では、患者さんと長い期間接する場合が多いですので、患者さんの全体像を深く理解する能力が養われます。
一方の外科では、術後の患者さんの看護をする上で適応能力や判断能力も養われます。
また、外科ではガン患者さんに関わることで、ペインコントロールアセスメント能力が養われますし、患者さんの死生観に触れる経験によって、看護の奥深さを実感するでしょう。
それらの経験すべてが、キャリアアップを形成するうえでとても重要なものになってきます。

キャリアアップのための臨床経験② 病院か在宅か?

看護師としての職場は多様化しており、今や病院やクリニックだけでなく在宅分野での看護師の活躍も目を見張るものがあります。
団塊の世代が全員75歳以上の後期高齢者となる“2025年問題”では、在宅療養の拡充が重要な鍵を握ることもあり、今後ますます在宅看護に携わる看護師が増えることが期待されています。
それでは、キャリアアップを目指す看護師が選ぶべき職場は、病院と在宅のどちらが良いのでしょうか? やはり、病院ですよね?と思われる方も多いハズ。
・・・しかし、この回答も「病院と在宅の両方必要」が正解です。
看護師免許を取得したばかりの新人から6〜7年目までの中堅看護師は、まずはじめに病院などの医療機関で経験を積みましょう。
基本的な看護技術や知識は、看護学校を卒業しただけで身につくものではありません。
現場に出て実際に身を以て経験することでやっと身につくものなのです。
時には失敗から学ぶことも重要です。
失敗から学んだことは、自分の記憶に深く刻まれ一生忘れることのない知識となるでしょう。
そんな臨床現場での経験を積んだ上で、中堅以降は在宅などの訪問看護や訪問診療にも進むことをお勧めします。
病院で行われている医療の内容を知っておくことが、その後に在宅医療に関わる上で生きた知識となり、大いに役立ちます。
また、医療機関と在宅が連携をとることは必須のため、上手く連携する上でもその両方での勤務経験が生かされるでしょう。

キャリアアップに必要な人間性

上を指すクマ

今後、主任や師長など看護部へと進む条件として、クリニカルラダーのステップアップや看護経験だけでなく、人間性も重要な要素となります。
『看護師の人間性』とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか?

それはまず看護師である前に、一人の人間として、優しさ、温かさ、思いやり、柔軟性、内省性などを備えていることであると言えます。
看護師である以上、コミュニケーション能力は非常に重要なものです。
患者に対して求められるコミュニケーションは、患者の心に寄り添う傾聴だけでなく、患者の病気や置かれた状況に合わせて必要な指導を行うことも含まれます。
また、同時に、共に働く看護スタッフ、病院スタッフ、ひいては地域社会全体を含めて良い関係を構築することが必要です。
そんなコミュニケーションや関係構築の基礎となるのが、前述した優しさ、温かさ、思いやり・・・なのです。
そして、次に看護に携わる専門職としての人間性も忘れてはなりません。
看護専門職としての人間性とは、看護の基礎的知識・技術・態度を学び、専門職業人として常に自己研鑽に努め、地域社会に貢献し、生命の尊厳と倫理観を持つことだと言えます。
キャリアアップを目指す上で、人間性は決して無視することはできません。それは看護知識・経験と同じくらい重要なものなのです。

キャリアアップに必要な看護研究

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キャリアアップを目指し管理職となるためには、患者さんからの信頼や、看護の経験、臨床能力だけでなく、研究実績も加味されます。
それは、看護が専門職である以上、自分たちの従事する職業の専門的知識を自らも発展させるために、常に、現状よりもよりも良いもの、質の高いものにすべく研究を行うということが、基本的役割の1つになっているからです。
看護研究の目的は、一般的に以下の4つにまとめることができます。

  • よい看護実践をするための知識や理論を手に入れること
  • 専門職としての看護師の資質の向上を図ること
  • 研究によって得られた知識や理論を、看護実践に活かし、看護の質を高めること
  • 看護を学問として確立させ、看護学に社会性を持たせること

キャリアアップを目指す方は、積極的に看護研究にも関わり、時には自らの研究成果を発表・投稿する意欲・行動力・率先力も必要なんですね。

さいごに

みなさんご存知の、カトリック教会の修道女でありノーベル平和賞受賞者でもあるマザー・テレサは生前にこんな言葉を残しています。

神様は私たちに、成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。

もしあなたが、キャリアアップを「達成すること」が、看護師としての「成功」だと考えているのであれば、つまりそれが叶わなかった時、あなたの人生は「失敗」に終わることになります。
看護師としてのキャリアアップとは、経歴を高くすることや、より高い地位や高給職へ就くことだけではありません。
より高い専門的知識や能力を身につけ、看護の質を高めることもキャリアアップなのです。

そして、マザーテレサの言葉にもあるように、
「成功すること」が重要なのではなく、「挑戦すること」こそが最も尊ぶべきことだと肝に命じておきましょう。
これからも、社会のため、ご自身のためにさらなる挑戦を続けてください。

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