初公開!“怖い先輩看護師”の言い分。「実は、私たち怖くないんです」

怖い先輩

みなさんこんにちは。看マジョ編集部のイトウ サキです。

「怖い先輩」に悩まされる看護師さんに是非とも読んでいただきたいお話です。

どの職場にも一人はいますよね〜。「怖い先輩」が。
あなたにも、忘れられない「怖い先輩」がひとりぐらいはいるのではないでしょうか。

「あの先輩とだけは一緒に夜勤したくない!」

「あの先輩に目をつけられたらもうおしまい!」

後輩看護師の間では、その先輩の「怖さ」は有名になっていたりするものです。

時には新人看護師を精神的に追い詰めたり、退職に追いやってしまったりという厄介な「怖い先輩」ですが、 今日はそんな「怖い先輩」からのメッセージをご紹介いたします。

これを読み終えたあなたは、きっと「怖い先輩」に抱いていた印象が変わってしまうはず。。。

「怖い先輩」からのメッセージ

手に乗るハート私は都内の総合病院で勤務する40歳看護師です。

後輩、特に新人看護師からは「怖い先輩」と恐れられていると思います。
最近は「先輩が怖い」という理由で仕事を辞めていく新人看護師が少なくありません。

この看護師不足の時代に、将来有望な若い看護師たちが現場を離れてしまうのはとても残念なことです。
残念だけではありません。
日本において大きな損失です。

これから高齢化が進み、ますます看護師が必要とされています。
2025年には数万人の看護師が不足するとも言われています。
海外から看護師を輸入しないといけないくらいです。
(海外からの看護師輸入は、それはそれでいいと思いますが、その話は別の機会に譲ります)

新人看護師のみなさん、たかが「先輩看護師が怖い」という理由ぐらいで看護師を辞めないでください。

あなたの人生、そんな「怖い先輩」のせいで台無しになってもいいんですか?
悔しくないですか?

今日は、私がなぜ「怖い先輩」になったのかをお話ししたいと思います。

医療事故を起こしてからじゃおそい。

看護師の仕事は、ちょっとしたミスが人の命につながります。
そのミスは、ちょっとした気の緩みだったり、知識や経験不足だったり・・・。

経験不足なのは仕方ありません。だって、新人なんだから。

でも、知識不足は許されません。勉強すればわかることですから。
何もかも先輩から教えてもらえると思ったら間違いです。
先輩だって、勉強している人もいればそうでない人もいます。

先輩から教えてもらうだけだったら、あなたはいつまでたってもその先輩を超えることはできません。

その先輩が医師のような専門的知識を持ち、神様のような素晴らしい人格の看護師だとしたら、あなたは越えられなくてもいいかもしれません。

でも、もし先輩が“中途半端な看護師”だったら?
あなたはその「中途半端以下」になってしまいます。

先輩を頼ってばかりじゃいけません。

あなたが勉強すると、勉強していない中途半端な先輩のレベルにあっという間に追いついて、そしてサクッと抜くことができます。

ぜひ、抜いてください。

私たち怖い先輩は、医療事故の怖さを知っているからあなたに厳しく言うのです。
あなたに大きな事故を起こして欲しくない。

あなたの看護師人生に傷をつけるような事故を起こして欲しくない。
だから、大事な後輩を守るために厳しく言っているのです。

成長してもらいたい。

四つ葉のクローバー

先ほどの話とも重なりますが、看護師としての成長には知識、経験が大事です。

経験は自ら積極的に動くことから、知識も自ら進んで勉強することで得られます。

誰かが経験させてくれる、先輩が声をかけてくれるまで待っている、
先輩が教えてくれた知識が全て・・・なんて受け身な態度では一向に成長できません。

しかもあなたは先輩から間違った知識を教えられてしまうかもしれません。

医療は、何事にも“根拠”が大事です。
根拠を知った上で動く。観察する。これが大事です。

あなたの先輩は根拠まで教えてくれますか?
その根拠は正しく、最新のものですか?
新しい知見はありませんか?
または、それに関連した知っておくべき“他の知識”は?

実際、指導する側から言わせていただくと、
業務をこなしながら後輩にそこまで深い指導をすることは困難です。
みなさんもご存知の通り、そんな時間的余裕はありません。

例えば術後のドレーン管理。

あなたはただ排液量を測定して、性状を観察して、破棄すればいいというものではありません。
根拠を持った観察をし、早期に異常に気付かなくてはいけません。
このドレーンが身体のどの部分、どのくらいの深さまで入っているのか?
どんな量、性状であれば「異常」なのか?

あなたはすぐに答えることができますか?

この問いに答えられない中堅看護師もたくさんいます。

これらは自分で勉強しなければ得られない知識だからです。

私たち「怖い先輩看護師」が厳しく指導し、あなたの理解度を問い詰めることで、
あなたたち後輩は嫌々ながらも、時には泣きながら調べるかもしれませんね。

でもたとえ泣きながらであっても、あなたが自分で調べた知識は全てあなたの力になります。
そうやって成長するのです。

ごめんね。私たちも人間だから、時にはイライラすることもあるの。

ごめんね_女性これはもう、完全な言い訳にしかなりませんが、私たち「怖い先輩看護師」も所詮、一人の人間です。
イライラしていることもあるんです。

家で子供がいうことを聞かなかったり、ハデな夫婦喧嘩したり、といった家庭の問題もあるし、
時には患者さんから嫌なことを言われたりすることもある。

特に、男性の患者さんは、若いあなたたちには優しくても、
年取った中堅看護師には厳しく言ってくる人だっているんですよ。

これって完全に「女性として差別されている!」って感じて情けなくなります。
もう、そんなことは日常茶飯事。
若いからこそ許されることが、私たち中堅には許されない。
そんな差別やプレッシャーのせいで、ついついイライラしちゃうこともあるんです。

でもごめんなさい。

本当は、そんな個人的な感情は表に出すべきでないことはわかっているの。

あなたたちは、私たちをイライラさせるためにミスしたり、
「今聞くか?」ってタイミングで質問したりしているわけではないこともわかってる。

しかもそれだけじゃない。

あなたたちが鋭い感性で私たちのイライラを察知して、
ビクビクしながら仕事しているのも知っています。

そんな時は、本当に申し訳ないって思ってるんですよ。

で、そんな申し訳ないことをしている自分がダメ人間だって思うから、
さらにイライラしてしまう・・・。

これって、もう完全に負のスパイラルにはまっちゃった感じ。笑。

そんな時は、ぜひ、私たちのイライラに気づかないふりして明るく声かけてください。

「先輩〜♪」って。

私たちは、「もう!今、あなたに構ってる気分じゃないのよ!」とか思いながらイライラした態度を
みせるかもしれない。
けれど、内心はホッとしている部分もあるんです。
自分だけでは止められない負のスパイラルから救い出してもらえるから。

だからこれは、あなたたちへのアドバイス!

怖い先輩がイライラしていたら、その空気に気づかないふりをして、いつも以上に明るく振る舞って、声をかけてみて!

“空気読めない”じゃなくて、“空気なんて読まなくていい”です!

明るく声をかけられると、嫌でも空気なんて明るくなっちゃうから。
そんなあなたたちに、実は私たち救われているんです。

怖い先輩看護師の言い分まとめ

私たちの気持ち、少し理解してもらえましたか?
ねっ、実は怖くなんかないでしょ?

所詮わたしたち「怖い先輩」も、一人の人間なんです。

みなさんも嫌ってほどわかっている通り、看護師の仕事は決して楽なものではありません。
仕事を辞めたいのは若い看護師だけでなく、正直、私たちのような「怖い看護師」だって
辞めたくなります。

でも一方で、看護師はとても魅力的な仕事でもあるんですよ。

何といっても「国家資格」ですから、結婚、妊娠、出産後だっていつでも職場復帰できる。
引越ししたって、日本中どこでも職場はある。
50歳過ぎたって転職ができる。

こんなことは普通のOLではあり得ません。

しかも患者さんたちはみな、私たち看護師の優しさに救われているんです。
人々を助ける素晴らしい仕事です。
みんなが憧れる看護師です。

そんな素敵な仕事を、「怖い先輩看護師がいるから」なんて理由で捨ててはいけません。

この話を読んで、あなたの周囲にいる「怖い先輩」を身近な存在に感じ、
「な〜んだ。実は全然怖くなんかないじゃん。」と思ってもらえたら幸いです。

最後に一言

ニコニコハートでもそれでもやっぱり先輩看護師が怖くて仕方ない。辛い。辞めたい。って悩んでしまう人は、別の職場に移った方がいいかもしれませんね。

私がこんなことを言ったらいけませんが、根っからの冷酷な先輩ってのもいるかもしれません。

もしあなたが、そんな先輩に悩まされているんだとしたら、別の職場に移ることで、気持ちの切り替えができるかもしれません。

この仕事が楽しい!と思えるようになるかも。

あなたの自宅から通える範囲に、どんな病院があるのか、そこでの仕事環境は?人間関係はどうなのか?を、少しだけ調べてみるといいですよ。

他の世界(職場)もあることを知り、視野が広がると、それだけでも気持ちが楽になります。
そして、もしもいい病院が見つかったら、そこから改めて転職を考えてみるのもいいですね。

世の中には怖い先輩看護師はたくさんいますが、実はそのほとんどが「愛のある怖い先輩」なんです。
そんな先輩の元で、あなたもたくましい、立派な看護師に成長してください。

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